テーマ本の紹介
『“It”と呼ばれた子 第1~4巻』

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『“It”と呼ばれた子-幼年期-』(デイヴ・ペルザー著 ヴィレッジブックス 2010年)
『“It”と呼ばれた子-少年期-』(デイヴ・ペルザー著 ヴィレッジブックス 2010年)
『“It”と呼ばれた子-青春期-』(デイヴ・ペルザー著 ヴィレッジブックス 2010年)
『“It”と呼ばれた子-完結編-』(デイヴ・ペルザー著 ヴィレッジブックス 2010年)

「僕のせいであんなひどいことになったんだ。
あの日――彼女(母)に刺された時、僕はただ突っ立って
いるだけだった。まるで、そうしてくれって頼んでいる
みたいに。(中略)彼女が他の部屋にいるのに、犬の糞
まで食べた。ディスポーザーに捨ててしまうだけで食べずに
すんだはずなのに、それでも僕は食べた。僕がしなきゃいけ
なかったのは、たった一度でいいから、あの人を止めること
だったのに。」

なんて衝撃的な文章なんだろう!
虐待をうけた主人公ディビッドが過去を
振り返りこんな事を思っているなんて・・・がく~(落胆した顔)

母をせめるより、自分をせめる。
幼児虐待の怖さをひしひしと感じされられました。

救われたのは、彼のもって生まれた「生きる強さ!」
母のもとから去り里子先を転々としても、何とか
自分の力で生きようとする姿に、感動というより
「どうしてできるんだろう?」と不思議に思ってしまうのでした。

この本を出版する時の、担当者となった女性と
家庭をもつことになったディビッド。
そして、この虐待を二度とくりかえさない為に
講演してまわる日々。
彼に訪れた平穏な日々がずっと続くことを
願わずにはいられません。もうやだ~(悲しい顔)
(K)


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