テーマ本の紹介
『がんと一緒に働こう』『「乳がん」といわれたらー乳がんの最適治療2012-2013』

今回おすすめする本は、
『がんと一緒に働こう!How to Balance Your Work with Your Cancer Life』
(CSRプロジェクト(編) 2010年5月 合同出版)
『「乳がん」といわれたらー乳がんの最適治療2012-2013』
(日経ヘルスプルミエ(編) 2012年4月2日 日経BP社)
の2冊です。

前書は、がん経験者達が「がんになったらもう働けないの?」という問題を何とかしたいと集まって作った、がん経験者の就労を応援する本です。

がん経験者の4人に1人は、20~50歳の働き盛りに罹患しているという現実。働く世代のがん患者が職を失うということは、社会的アイデンティティや生きがいの喪失にもつながります。がん医療の研究や技術は進歩してきたのに、がん経験者が社会に復帰しようとしても受け皿がない…。そんな現状でも「働き続ける」ための解決策を、がん経験者・家族・支援者が提言しています。

イラストを取り入れた体験レポートに加えてコラムやアドバイスも掲載され、利用できる制度や手続き、お金に関すること等、具体的で理解しやすい内容になっています。紹介されている療養グッズもカタログとは違うリアル感があり、大腸がんによる排便障害などの対処法など知り得なかったリアルな情報が反映され、既存のがん本とは異なることがわかります。仕事を続けるためにできることはたくさんあるから、あきらめずに働き続けながら生きていこうよ、と背中を押してくれる前向きな一冊です。

後書は、乳がん治療を行う主要な医療機関の待合室にも置かれているガイドブックの最新版。
見開きの特集ページには、最初に紹介した本『がんと一緒に働こう!How to Balance Your Work with Your Cancer Life』を手がけた「CSRプロジェクト」の理事長で、自らも乳がんを体験された桜井なおみさんのインタビューも掲載されています。
この他、乳がんに関する状況別の記事利用法がまとめられ、再発した人のための治療情報を強化した内容となっています。

当センターでも、6月25日(月)に「体験者が語る 乳がんを生き抜く」セミナーが開催されます。乳がんは女性に特有ながんの1つで、自己検診が可能なのも特長です。
自らの体験をもとに医療者と乳がん患者の日常生活をつなぐサポーターとしての活動に取り組んでいる女性を講師に迎えています。

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日時:6/25(月)
講座:体験者が語る 乳がんを生き抜く
講師:栗橋 登志(とし)氏(タケダ株式会社 取締役)
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病と向き合って生きること、働くこと。そして患者でなくとも他人事でなく「自分事として」考えるために、ぜひセミナーにも足を運んでみてください。

最後に、今回紹介した2冊は現在、すくらむ21 1階交流室に展示しています。
どなたでも閲覧可能です。ご利用ください。


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