テーマ本の紹介
『これからの防災・減災がわかる本』

すくらむ21インターンシップ生

書籍基本情報

タイトル:「これからの防災・減災がわかる本」
河田恵昭 著
発行:岩波書店
発行者:山口昭男
2008年8月20日第1刷発行 819円

書籍の内容紹介と論評

家、外出先で災害にあった場合、どのような対処をすればいいのか、災害のメカニズムを知り、自分自身が危機管理能力を身につけ、行動できるようになるための道筋を示しています。ジュニア新書ではありますが、大人が読んでも充分見ごたえのある内容になっています。そんな、災害から逃れられない私たちだからこそ、防災・減災について知る必要があるのです。

はじめに、日本、世界で災害がなぜ大きくなってしまっているのかを考察していて、近年起きた主な地震や水害を例に、被害が大きくなる理由は、私たちの意識の低さもあるという。『どうせ大丈夫だろう』、『こっちは大丈夫だ』といった、自分を正当化する理屈(正常化の偏見)が原因で被害が大きくなることは、私たちの危機意識が薄いといえるかもしれない。
その後に、タイトルにもある防災、減災の違いについて説明しています。
著者は、被害を極力減らすという「減災」の中で、被害がゼロになる特殊な場合が「防災」ではないかと考えています。私たちはふだん「防災」という言葉を使ってきたが、これからは、「減災」を目指していかないといけないと述べています。それは、想定外の被害が起きた時少しでも被害を減らすためです。

私が一読して思ったのは、知っているようで知らないことがたくさんあったことです。私たちが住んでいる日本は、他国に比べ災害が多く備えなければなりません。男女共同参画の視点から考えてみると、事後対応の面で、いくつか問題が見えてきました。まず避難所での問題。避難所では男女様々な年齢の人が狭い空間で生活しています。着替えやトイレなどプライバシーの面と、物資の問題。特に子供がいる女性はミルク、おむつ不足、離乳食がないといったことがあります。これらの問題を解決するには、避難所の中に女性専用のスペースを作ったり、心のケアとしてカウンセラーを呼んだりできることはたくさんあります。災害によって、これまでの生活が変わりつらい日々が続く、これを抑えることも減災になる。女性の視点から、考える必要があると思います。

この本を読んでから、読む前と意識が大きく変わりました。前は減災という言葉を知らなくて、知識もなくはじめて知ることばかりだったので、今知ってよかったと思います。
私と同じように、減災がどういうものか知らない人がたくさんいると思います。
そんな人達、防災・減災の知識をより深めたい、そういった方に間違いなくおすすめ出来る書籍です。


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