テーマ本の紹介
『結婚帝国 女の岐(わか)れ道』

すくらむ21インターンシップ生

書籍基本情報


タイトル:「結婚帝国 女の岐(わか)れ道」
著者:信田さよ子・上野千鶴子
出版社:講談社
出版日:2004年5月20日

書籍の内容紹介と論評

社会学者の上野千鶴子さんと臨床心理士の信田さよ子さんが、互いの経験談や専門分野などを交えた対談形式なので、すらすらと読みやすいイメージが強かった。本書は大きく2つの事に分けられている。第1章から第4章までは性に関する話題について互いに話し合っていて、第5章から第8章は社会的な女性が関係する社会的な問題についての内容である。

前半の中でも、30代の母親と10代の娘の間にある性規範と性行動の違いについては、その違いから母親が娘を支配したいという願望があることには驚いた。母親の場合は、その親(60代)からの性規範と性行動を受け継いでいる世代なのだが、30代を境目として変化してきた新しい性規範と性行動を持っている世代に娘はいる。だから母親からしてみたら、自分の生き方を全否定されるような気分を味わうという結果になって、「娘を正しい方向へ導きたい」という考えのもと支配をする行動にでてしまうというのだ。

また、公判ではDV問題や結婚難民などの社会的な問題に関しても話題としてあがっていた。DV問題では、公的介入の欠点やDVと性犯罪との共通点はものすごく納得することが出来た。また結婚を話題にした章では女性が結婚の制度に入らざるをえない状況がある理由をある雑誌をあげてわかりやすく説明している。

社会学者の上野さんと臨床心理士の信田さんがお互いに違った専門分野、意見や実際にあった経験をもとにして話を進めていく部分もあるので読むにつれて女性問題に関することにはまり込むことが出来る一冊であった。


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