テーマ本の紹介
『被災ママ812人が作った 子連れ防災手帖』

『被災ママ812人が作った 子連れ防災手帖』
(つながる.com編,メディアファクトリー出版,2012年3月)を読んでみました。

本書は、東日本大震災で被災した812人のママの体験談を
もとに、災害時に女性が小さな子どもを守るために知って
おきたい対策をまとめた防災本です。
3.11では多くの女性が幼い子どもを抱えて被災し、
家族を守るため必死で判断し、闘いました。
地震のその瞬間、目の前の子どもをどう守るか、
自宅で地震にあったら、外出先で地震にあったら、
子どもを園や学校に預けていたら、
幼い子を抱えての避難所生活は、、、。
ライフラインも止まり情報のない中、
ママたちはその瞬間その瞬間で
子どもの状況と被災の状況を判断し、選択、行動しなければなりませんでした。
その体験談が時間軸にそってまとめられ、読者は、災害時に自分と子どもの身に
起こることを想像しながら、読み進めることができます。

テレビや新聞ではわからない、子育てママ達の生身の体験とそこから得られた必要な
防災術が共有されているところが本書の最大の特徴です。
日頃から親子でできる防災対策、女性ならではの防災術、防犯対策もまとめられています。

被災したママたちがこれだけのことを語ってくれたのは、
編者「つながる.com」が被災地支援のプロジェクトを運営する団体だったことがあります。
「つながる.com」は、東日本大震災復興支援プロジェクトとして、メンタルケアと
生活費支援を兼ねたトートバッグ作りのワークショップを開催している団体で、
ママたちはトートバッグ制作をする中で、自分の気持ちと向き合い、語り、
傷を癒していきました。
♪つながるトート作りの情報はこちら。

★実はこのプロジェクト、川崎市内の子育てママ支援団体Mama-plug (ママプラグ)が
プロデュースしています。本書の総合プロデュースもママプラグが行っています。

すくらむ21では、昨年より東日本大震災によって川崎市内に避難している
女性と子ども達に向けて様々な支援を行ってきましたが、その取り組みの一部が
本書でも紹介されています。市内避難所での女性への支援物資の提供、
相談所の開設(P82)、そしてすくらむ21で定期開催している
「東日本大震災で避難している女性とこどものためのほっとサロン」(P128)です。

♪すくらむでのこれまでの支援活動情報はこちら

♪次回「避難している女性と子どものためのほっとサロン」の情報はこちら

(*5月23日からサロンでもトートバッグ作りが始まりました。)
(*支援物資を提供してくださった市内外の皆様、
 いつもボランティアをしてくださる市民の皆様、本当にありがとうございます。)

すくらむ21に限らず、全国の男女共同参画センターでは、
新しい土地で孤立しがちな避難女性と子どもにむけて支援を続けています。
すくらむ21では、このような女性たちの声をきめ細かに拾い、つむいでいくことで、
女性の視点が置き去りにならない復興支援と地域の防災対策に貢献していきたい
と考えています。

6月からは「女性と子どもの避難者のためのほっとサロン」内で、
防災冊子作成ワークショップも開催する予定です。
子育て中の女性に限らず、一人暮らしの学生や高齢女性などシングルの方、
介護中の方のお話なども伺いながら、都市部における防災に役立つハンドブック
を制作して参ります。一緒に制作したいという仲間をこれから7月頃に
『すまいるチャレンジ・スクール』のメンバーとして募集します。


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