女性起業家インタビュー(川畑美千代さん)

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自分という経営者が望む最高の従業員に
   自分自身がなる努力をすれば、必ず道は開ける


あおぞら整骨院
院長 川畑美千代さん

開業までの道のり

新潟より上京し、体育大学を卒業してから、ホテルの中のスポーツクラブでインストラクターとして働いていました。その当時は、個人を対象に指導をすることが多かったので、一人ひとりの体質やそれにあったメニューを工夫することなど、15年間ここで仕事を続けたということは、私の自信になりました。そこでの経験や自分自身のケガの体験が現在の仕事につながりました。
私には二人の子どもがおりますが、女性の場合は、人生の中で出産、子育て期といろんなオプションがつきます。私は働いていた会社で初めて育児休業を取得しました。上司に頼んで取らせてもらいました。おかげで、私の後に続く人がでました。誰かがチャレンジしなければ次が続かないということを実感しました。
私の場合は、36歳の時、二度目の育児休業取得後、復職し、仕事をしながら専門学校へ入学しました。私の場合は、数百万円の学費を払い、3 年間学校に通いました。その投資分を柔道整復師の国家試験への一発合格への動機づけに、そして資格を活かして起業するという目標を持ち、強い気持ちで取り組みました。仕事と学業の両立の難しさもありましたが、子どもの病気をきっかけに、会社を退職し、近くの整形外科でパートとして働きながら、学校を卒業後、2年間は整形外科でほとんどフルタイムとして働きました。そこは夜 7:30 までが就業時間でしたので、保育園に7時に迎えにいかなければならない私はフルタイムの正社員にはなれず、パートタイマーで雇われていました。そのことが今思えばハングリー精神を燃やすことにつながりました。自分の雇用は、自分で創ってやるという気持ちが起業する決意に変わりました。

すくらむ21との出会い、開業への第一歩

すくらむ 21 とのご縁は、保育園においてあったすくらむ21通信をみたのがきっかけです。すぐにすくらむ21に電話をし、女性起業家入門セミナーに申込みました。05年6月から女性起業家入門セミナー、ネットワーク、個別相談会、起業家フォーラムとすべてに参加しました。事業プランをご相談した際、講師の上條先生に「やれるんじゃない」と背中を押していただけたことも自信になりました。

経済局の空き店舗活用創業支援補助金を活用して創業に至る

開業するに当たり、場所を決めるためにいろいろな場所で独立し開業されている治療院等についてリサーチしました。自分の目で確かめながら、「通りに面しているか」「人通りはどうだろうか…」など様々な点からです。翌年06年2月、41歳の時に商店街の空き店舗であった元花屋さんの物件を見つけてきて、市の経済局商業観光課の空き店舗活用創業支援補助金を活用しました。
「1日あたり 12 名を目標にまずは1年間頑張ってみよう」と事業計画を立て、その目標をクリアにしたいと頑張りました。結果、最初は8名ほどだったのが、10名、12名と夏あたりから増え始めました。今後は一人でも多くの患者様に喜んでいただけるよう努力したいと思っています。

創業してよかったと思っていること

「おかげさまで、良くなりました。ありがとう」「楽になりました」患者様に感謝の声をかけていただけることが、とても嬉しいし、仕事のやりがいになります。患者様には、老若男女いろいろな方がいらっしゃいます。お年寄りの方もいれば、保健室代わりに部活が終わってからやってくる学生さんもいますし、ご近所でお商売をされている店主さんたちにもご利用いただいています。お庭のお花を差し入れしてくださる方もいます。本当に感謝しています。
また、現在の店舗は、自宅からも自転車で10分以内ですので、お昼休憩の間に自宅に戻って、洗濯物をたたんだり、夕食の買い物や準備をしたりすることもできます。かつて通勤含めて都内で10時間は取られていたことを思えば、責任は重い仕事ですが、フットワークを活かして仕事と家事をこなしています。

仕事をする上で大事にしていること

「人と人との信頼関係」「自己の健康管理」「馴れ合いになることがないように、マナーには十分気をつけること」「スタッフが働きやすく、患者様に喜んでもらえる「あったかい」場をつくること」です。働き手のパートさん(総勢5人)にも助けられています。
一人ひとりの家庭におけるステージ(子育てでお金がいつもの年より必要な時期だとか)は出来る限りお互いに理解しながら、(子育て中の方がほとんどですので)午前・午後のシフトを組んで、女性たちの社会と関わっていきたいという気持ちを実現できるような、無理のない範囲でお仕事をしていただいています。
また、何より「夫の理解と協力」は欠かせません。そして働く母の事を気遣ってくれる子どもたち、家族・親族の応援が支えです。

起業をめざす人へのメッセージ

自分の経験を申し上げますと、まず自分は何が好きなのか、何をしたいのかをしっかり見極めることが大事だと思います。何か起業をしたいけど、何をしていいか、わからないでは一歩も進みません。時間に対して報酬がついてくるわけではないので、趣味や中途半端な気持ちですと継続できません。
特に会社に勤めていた時のように有給、ボーナス等は一切なくなる訳ですので、甘い考えではできません。自分の体で仕事を覚えていく、創りあげていくことをしないで、高収入を得られるほど起業は簡単なものではないと思っています。
まずは、期限を決めて考えていく癖をつけるといいのではないでしょうか。食事を作る時、賞味期限を意識しますよね。例えば、今自分が身につけている資格やスキル、ネットワークの賞味期限が切れるのは一体どのくらいなのだろうか。いつまでに何をやればよいのか自分に締め切りを設けて進んでいくとプランが達成しやすいです。起業すると常に判断すること、決断していく力が求められます。自分のお金で勉強に投資していくこともお薦めです。
また、起業だけに限りませんが、現在会社で働いていらっしゃる方なら、次のステップを意識しながら、自分の社会における居場所を途切れ途切れにすることのないようにギリギリまで辞めない努力をしてください。資格やスキルを身につける勉強期間は、次のステップに行く前に、現在の仕事をしている期間と重ねながらキャリアを描くことも必要だと思います。起業後は、自分という経営者が望む最高の従業員に自分自身がなる努力をすれば、必ず道は開けると信じて、頑張っています。

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