テーマ本の紹介
『それ、恋愛じゃなくてDVです』

すくらむ21インターンシップ生

書籍基本情報


『それ、恋愛じゃなくてDVです』
著者:瀧田信之
構成:藤原千尋
出版社:WAVE出版
発行者:王越直人

書籍の内容紹介と論評

本書は、DVの定義について書いている。DVとはどのようなことが当てはまるかについて、カップルの会話が用いられている。そのカップルの会話は、とてもリアルだ。本当に現実にありそうなほど生々しくて、初めに見た時、驚いた。また、カップルの女性の方が相談者に相談する(主にそのカップルの会話や相手の男性の行動を用いて)。また、DVに関して相談出来る機関の問い合わせ先も載せている。

 私は、本書を読んで、自分の考えていたDVについての定義が間違っていることに気が付いた。それまで、暴力をふるうことのみがDVだと思っていた。しかし、本書のカップルの会話の例や相談の内容を読んで、相手を傷つけるような言葉もDVなのだということも知った。その言葉とは、「死ね」というような、明らかに人を傷つける言葉だけではなく、相手のやっていること(相手が手話を勉強していることに対して、これは何の役に立つのかというように)を馬鹿にすることや、学歴や服装を否定するようなものも含む。相手を否定するような言葉や行動は全てDVにつながるということも分かった。また、DVをされた相手がどうして自分に自信がなくなるのかということも知った。DVをする側は、過去の経験が関係して、自分に自信が持てなくなり、相手にDVをするということも知り、DVをする側の気持ちについて考えさせられた。行き過ぎた嫉妬はDVの原因ということは聞いたことはあったが、少女漫画に出てくるようなきらきらとした相手側の行動や言葉(自分以外の男性と話すなという発言など)も方向を間違えるとDVになると考えると怖くなった。性行為に関して、相手が嫌がるようなことを無理やり強制することもDVであることも、本書に書いてある例でよく分かった。そして、実際にこのようなことがあるのだということを知り、怒りを感じた。相手を自分の性欲を満たすための道具としか思っていないのかと思った。

DVの定義以外にも分かったことがある。それは、相手を傷つけずに自分の意見を言う方法だ(アサーティブコミュニケーションという)。具体的な言い方が書いてあり、この本はDVの定義やなぜDVが起こるということだけではなく、事前に防ぐ方法も載っていて、すばらしいと思った。DVに関して相談出来る機関の問い合わせ先も書いてあり、読者のことも考えた本である。この本をたくさんの人に読んで、DVについて考えてほしいと思う。


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