テーマ本の紹介
『親と子の愛情と戦略』

親であるときと、子であるときについて考えながら
『親と子の愛情と戦略』(柏木恵子著,講談社現代新書,2011年)を読んでみました。

親子の<愛情>はよく耳にしていましたが、
<戦略>については、あまり聞いたことがありませんでした。

親子の間で戦略を使いながら暮らす事はなかった?
ただ、特に考えてこなかったのでは?
・・・無意識に戦略を考え、行っていたのではないだろうかと思いました。

時代の変化の中で、子どもや親への認識が変わってきていることに
気づかされた本でした。

  以前は子どもは、「授かる」ものという認識でした。
  しかし現代では、「つくる」ものになった

という著者の言葉に、確かに今はいろいろな事を考えて子どもをつくる時代に
なったと納得しました。

他にも、親子関係や自立が大きく変わってきています。
成人した子どもへの親からの経済的・精神的な支援、
育児をする娘と親が支援する関係など、
さまざまな点の変化について記されていました。

子どもの養育、親の介護も誰が行うかは重要ではなくなりました。
父親の育児の参加意識も高まり、また親や妻の介護を携わる男性も多くなりました。
これも社会の変化のためにおこったことであると認識しました。

  親と子は、血縁があるなしに関らず、別の人格である。
  親子間の相互依存の関係ではなく、ほどよい距離を保つ事は重要である。

との著者の言葉に、そのようにできることが理想であるが、
愛情やなんだかわからないものに支配されていて難しいことだなあとも思いました。

親と子の関係を考える時代となったんだと、
改めて親子の関係性を考える機会ととなりました。


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