H23年度 かわさきの職業人インタビュー

みんなの笑顔が見たいから

NPO法人グローイン・グランマ
代表 神尾南枝様

2008年にNPO法人グローイン・グランマを設立したとお伺いしました。
活動を始めたきっかけを教えてください。

私は、元々川崎市の保育園の園長をしていました。「退職後に今までの経験を活かして子育て支援をしたい!」と同じ職歴を持つ2名と共にNPO法人を立ち上げました。「グローイン・グランマ」という語には、おばあちゃん(グランマ)自身も成長する(グローイン)という意味が含まれています。

NPOでは、どのような活動を行っていますか。

医療・福祉・教育等のお仕事に携わっている方や大学教授などを講師に迎え、幼児教育関係者に向けた保育セミナーを定期的に開催しています。
過去に、「子どもの育ちに関すること」、「保護者への対応」などをテーマに開催しました。他にも、保育園の園内研修、子育て相談、子育て等に関する情報提供、川崎市から委託を受けた障害児余暇活動体験支援事業や川崎市男女共同参画センターと協働の絵本の読み聞かせなどを行っています。
また、父親が子育てに参加するきっかけを作ろう!ということで「パパと自然に親しもう」という農業体験事業も行っています。父親達にもなかなか好評で「2年目も是非やりたい」という声も聞かれ、現在2年目に入って行っています。

活動を通して感じた、働く面白さややりがいはありますか。

色々な方と出会えることが一番の魅力です。みんな一生懸命生きているということが感じられ、自分自身も励まされます。また、農業体験において植えた野菜が育つのを見るのが楽しいです。
「野菜を育てるのは子供を育てるのと同じ。大事なときにしっかりと手をかけてあげないと」と言いながら野菜を収穫している保護者や子供の笑顔を見ているとうれしく思います。
事業に参加している方の中には障がいのある子どもの親も多いです。聴覚障害、知的障害、自閉症などの方がいらっしゃいます。障がい者の子どもを対象にした、放課後の余暇時間に活動できる環境を整えた取り組みは全国的にまだまだ少ないです。このような事業を通じて、保護者の方が私たちへいろんなことを話してくれるようになったり、障がいのある子どもたち自身が、これまでできなかったことができるようになることで、いい顔をしてくれたりするのを見ているとやりがいを感じます。

活動を通して苦労されたこと、失敗してしまったことはありますか?

保育セミナーのチラシの日程を間違えて配布してしまいました。配布した後に気がついたので、回収、再配布と二重三重の手間がかかってしまいました。

保育士をされていた方が、一旦離職し後で再就職できるように支援する制度(もしくは機関)は存在しますか。

残念ながら支援する機関というのはありません。ただ、川崎市では保育園がどんどん増えていますので保育士の需要は多いと思います。
ですから、援助されてというよりは自ら応募して、子育て後に再就職される方もいらっしゃいます。

男性保育士・幼稚園教諭は川崎市にどのくらいいらっしゃいますか。

公立保育園では26名の男性保育士がいるということですが、民間保育園や幼稚園のことは存じ上げません。

NPO法人グローイン・グランマさんの視点から、行政や政治に望むことはありますか?

世の中には様々な問題があるけれど、未来を担う子どもたちが健全に夢を持って成長していけるような世の中にしてほしいですね。一人一人充実した人生を生きられる社会にして欲しいです!

「働くとはどういうことか」について若い人たちに伝えたいことはありますか?

「働く」とは、仕事をしてお給料をもらうということです。しかし、お給料分の仕事だけをやるのではなく、それ以上に頑張ることを意識してほしいと思います。そうすることによって、いろいろな方との出会いがあり、様々な人の違った考えを見聞きし、視野が広がります。私自身はいろいろな方の家族観や人生観を感じながら、仕事をすることができたので、それが自分自身の成長に繋がったかなと思います。

インタビュアー:藤原隆寛、春日裕美、原井勇輔
調査日時:2011年8月22日(月)14時~15時

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