H25年度 かわさきの職業人インタビュー(山川さん)

自分のできることを最大限に

川崎市教育委員会
山川佳美さん


 山川さんは、現在、川崎市教育委員会学校教育部に所属し、中原区・教育担当指導主事として、区内の学校運営支援を行っている。最近は、学校を訪問し経験の少ない教員の授業を参観したり面談をしたりしながら、教員のサポートをしているという。また、川崎市の事業の1つである「音楽のまちかわさき」に携わり、地域の音楽家や市内の音楽大学と連携を図りながら子どもたちの音楽活動をサポートしている。

教員として子どもにできること

山川さんは、はじめは保育士や幼稚園教諭になりたかったという。しかし、3・4年の担任との出会いが、将来目指す姿を変えた。子どもたちに笑顔を与えいつもハキハキしていた担任の姿に憧れを抱いていたこと、教えることが楽しいと思っていたことがきっかけとなり、小学校教諭を目指すこととなった。
そして、子どもたちと直接かかわれる小学校教諭という立場に身を置くようになると、当時の担任のように子どもたちに笑顔を与えてきたという。
 山川さんは、子どもたちとの日々のかかわりの中で「誰かのために自分にできることがあったら動いてみること」「気が付いたらまずは取り組んでみること」を伝えてきた。また、子どもたちに何かしてもらったときは必ず「ありがとう」と言い、子どもたちの手本となるように心がけてきたという。
 「教員の仕事に終わりはない、子どもたちのことを考えるとずっと続く」と山川さんは語っていた。

教育委員会として子どもにできること

 今年3月まで5年生のクラスを担任し、4月からは6年生を担任したいと考えていたが、川崎市教育委員会への異動が命じられた。
 学校現場から離れた山川さんだが、子どもたちをサポートするために何ができるのだろうかということを心にとめている。今までのように1つの小学校の中で仕事をするのとは違い、広い視野をもつことが大切だということに気付いたという。指導主事という立場で取り組む仕事は、さまざまである。区内の学校運営支援を核にして、地域からの教育に関する意見への対応、地域のパトロール、子どもの保護者の相談業務などである。そして、学校運営支援の1つとして、教師への研修がある。
区内の学校に勤務する経験の少ない先生方とお会いすると、いろいろな面で不安を抱えているように感じる。そのために、自信をもって子どもと接することができないのではないかと考えてしまう。そのようなときに、「頑張っていますね」と先生の気持ちに寄り添ったり「先生が笑顔じゃないと子どもが笑顔になれない」と励ましたりしながら、子どもたちのもとへ送り出すことをしている。また、児童の学習面や生活面についても、自身の経験を活かしながら、先生方を支援している。そうすることで、子どもたちが置かれている環境を整えることになり、子どもたちの安心・安全につながると考えているからである。
 仕事をする環境が変わっても、山川さんは「子どもたちをサポートするために何ができるのか」を探し続けている。教師として現場で働いていた時も、教育委員会で働く現在もそれは変わらない。
今、自分にできることを最大限にと考え、仕事に取り組んでいるのだ。

編集後記

山川さんには「子どもたちを大切にする」という一貫した思いがあると感じました。そういった一貫した思いがあるからこそ何事にも前向きに取り組むことができるのだと思います。私たちもそのような思いをもちたいと思いました。


(インタビュー:荒砥和典、奥田遥、田中雄大、樋口翔平、宮田充浩、宮本信世)

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