H24年度 かわさきの職業人インタビュー

本場アメリカのビールをつくる
アットホームなビール工場の女性起業家

Brimmer Brewing 株式会社
小黒佳子(オグロ ヨシコ)さん

住宅街の中にあるそのビール工場は一見すると普通の住宅。しかし中に入るとビールの香りがし、どこか落ち着く雰囲気があった。笑顔で迎えてくれたのは、小黒佳子さん。
Brimmer Brewingは家族経営のビール工場で、小黒さんは夫のスコットさんの長年のアメリカでのビール作りの経験を活かし、2011年4月に神奈川県川崎市に工場を設立した。2012年3月より本格的にビールの製造、販売を開始する。現在、東京と横浜を中心にビールを卸売りしている。今後は地元川崎市内でも知名度をあげるために、製造量を増やしていきたいと考えている。小黒さんは代表取締役として、夫のスコットさんは醸造責任者として、活躍されている。女性起業家として働く小黒さんに、女性ならではの視点で仕事や家庭についてお話をきいた。

毎日がチャレンジの連続

会社を起業したきっかけは何ですか?

「元々夫が自分の作ったビールをみんなに飲んでほしいという思いがあり、数年前から独立をしたいと強く思っていました。計画は練っていたのですが、経済面の事情や本当にできるのかという不安もあり、なかなかできませんでした。でも、ちょうど去年からのクラフトビールの人気の波に乗りたいという気持ちと、(ビールを作る)機械が市場に出たことの2つのタイミングが重なり、『今やらなきゃいつやるんだ!』と思いました。そして夫が一念発起し、私はそれをサポートしていくスタイルでした。」

仕事のやりがいやおもしろさは何ですか?

「問題を解決するためのチャレンジです。ビール造りでも経営面でも毎日想定外のことが起きて、それを乗り越えるためにみんなで知恵を絞る、というチャレンジの連続で、精神的にも強くなりました。」

女性の起業家として苦労したことはありますか?

「ビール業界は男の世界です。直接口に出しては言わないけど、女だから対応の仕方が違うことがあります。男の世界で自分が社長だとプラスなこともありますが、マイナスなこともあります。プラスなことは、地ビールの集まりがあると、女性が少ないからみんなが気をつかってくれます。マイナスなことは、女だということで、話相手が本気にならないことです。商談などで、夫を連れて行かないと話にならないことがありました。」

◆自分で納得した上での覚悟

女性が働き続ける上で考えておくべきことはありますか?

「重要なのは自分自身だと思います。子どもがいると生活が変わり、子どものペースに合わせなければならなくなります。なので、自分で子どもか仕事かどちらを優先するかを決める必要があると思います。仕事を優先すると、子どもにつらい思いをさせてしまうし、子どもに負担をかけることになります。でも、それを自分で納得しなければ仕事は選べないと思います。以前自分が子どもを保育園にあずけている時、遅くに子どもを迎えに行って、子どもが1人でぽつんとテレビを見ていて、それを見て心が締め付けられるような思いになった経験があります。なので、子どもへの負担をある程度覚悟してほしいと思います。」

女性の起業家が活躍していくためのアドバイスをお願いします。

「色々な人からアドバイスをもらうことが大切です。男の人と女の人の考え方は違うことがあるので、お互いのプラスとマイナスを補えるパートナーを見つけることも大切です。女の人だけでできないことももちろんあります。だから、できないことはできないと、助けを求めることも必要です。」

最後にこれから働く若者にアドバイスをお願いします!

「まずは、やりたいことを見つけてください。自分が好きなことを仕事としてやってほしいです。自分が納得できることや、やっていて楽しいことじゃないと、辛いことは乗り越えられないと思います。またそれにチャレンジする強い気持ちも持ってほしいです。自分がそういうものがなかったから、何か一つこれだっていうものを皆さんに見つけてほしいです。」

仕事にかかせないもの

●パソコンについている付箋の機能
(画面上に付箋が出てきて、完了したら消すことができる)

発注や請求書の作成などの仕事をされている小黒さんにとり、様々なスケジュールを管理するのに、付箋は必須アイテム!
中でも、パソコン上の付箋は一括して見ることができ、完了したら削除するだけなので、仕事にかかせないそうです。

 

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