かわさきライフキャリア応援サイト #07

HOME > かわさきライフキャリア応援サイト > #07

子どもの「いのち」に寄り添うということ。
NPO法人 フリースペースたまりば


子ども夢パーク内のフリースペースえん

学校や地域、家庭に居場所を見いだせない若者たちを、20年以上に渡って支援してきたNPO法人フリースペースたまりば。子どもの「いのち」に寄り添い、「子どもの最善の利益は何か」を考えた、その取り組みは、国内はもとより海外でも評判が高い。理事長の西野博之氏に、こうした若者サポートへの思いを伺った。

事業概要

公設民営「フリースペースえん」を管理、運営

学校や地域、家庭に居場所を見いだせない若者たちの居場所づくりに取り組む。全国でも珍しい公設民営のフリースペースである。通うのに必要な定期券に関しては、在籍校に申し入れて通学定期券を購入することができる。また、在籍校の校長裁量により、通った日数が出席に認定される。

「川崎市子ども夢パーク」管理・運営(川崎市子ども夢パーク共同運営事業体)

「川崎市子どもの権利に関する条例」の成立にともなって作られた施設を、公益財団川崎市生涯学習財団とともに共同で、管理、運営している。

「フリースペースえん」における学び・育ちの支援

毎日の昼食作りの他、音楽、ダンス、演劇、科学、ものづくりなどの講座を開催し、子どもたちの心と体の成長を支える。

当法人及び「フリースペースえん」での相談・援助活動

不登校、引きこもり、非行、いじめなどに悩む本人や家族の相談を受ける。フリースペースの利用登録者のほか、電話および来所による相談も可能。(要予約・無料)

情報提供・啓蒙活動

不登校、ひきこもりへの理解や子ども、若者たちの居場所に関する講演・出版活動を実施。

川崎若者就労自立支援センター「ブリュッケ」を開設

川崎市生活保護・自立支援室所管の若者就労自立支援事業を受託。生活保護受給など生活困難家庭の若者への就労自立支援に取り組む。登録制のため、一般問合わせは不可。

ありのままの君たちを受け止めたい。


フォルクローレ講座の様子

勉強中の子どもたち

川崎市では“ひきこもり”の若者が9千人いると推計されていて、さらに県下の公立中学生の29人に1人が“不登校” (2013年)にあります。そんな若者たちに、安心できる居場所を提供したい、そこから人とつながることのおもしろさに気づいてほしい、そして自分なりに生きていけるようになってほしいと思い、フリースペースたまりばを立ち上げて20年あまりが経ちました。

長い間、若者たちと関わり合う中で感じてきたことは、課題を抱えている子は、自分に価値がないと思い込み、自分という存在を否定的にとらえがちだということです。自信がすっかり削ぎ落とされてしまって、生きづらさだけが増していく中で、学校や地域の中に自分の居場所を見失ってしまうのです。そして、自己否定の感情に閉じ込められ、もはや家庭でも安心できなくなっています。私たち「たまりば」では、そんな若者たちをありのままで受け止め、安心感を与えたいと思って活動を続けてきました。

自信を取り戻すまで、寄り添い続けます。


フリースペースでの昼食風景

「たまりば」が運営するフリースペースの特徴は、学校のようにカリキュラムはなく、スタッフの“生きているだけでOK”というポリシーに見守られながら遊び、活動し、一緒にご飯を食べるだけです。私は、自信や生きる力は、食べることを基本に据えた日常の暮らしや、遊ぶ体験を通して培われると考えています。実際、ここに通っている若者たちは、ここで遊んで、食べてを繰り返していくうちに、自分で“自分”を認められるようになり、“自分”への自信を取り戻していきます。

現在も、小学生から40代まで約100名の登録があり、毎日30~40人が通っていますが、これまでの延べ人数でいうと1500人ぐらいの若者がこのたまりばに居場所を求めてきました。結果として、学校に戻ったり、進学を決めたり、仕事を始めたりした人もいます。いずれも若者が自ら決めたことです。若者がそれぞれに自分の意志で進む道を決め、育っていくために、私たちは寄り添い続けているのです。

居場所と就労支援の機能を持つ支援センター


フリースペースたまりば 西野博之理事長

実は、ひきこもりや不登校状態にある若者の背景には貧困の問題があることも少なくありません。家庭でのサポートが充実しているとは言えない中で、十分な教育の機会に恵まれず、情報が届かないことで、社会から孤立してしまっているのが現状です。そうしたことから、一定の年齢層を対象とし居場所と就労支援の機能を兼ね備えた支援センターの必要性を感じていたこともあり、川崎市から委託を受けて、フリースペース「えん」の事業とは区別して、川崎若者就労自立支援センター「ブリュッケ」を立ち上げることとなりました。


川崎若者就労自立支援センター「ブリュッケ」

「ブリュッケ」は、生活保護受給世帯にある15歳から29歳という年齢層を対象として、社会的ひきこもりや不登校などの困難を抱えた若者に、職場見学や職場体験などのプログラムを準備し、本人の希望に沿った就労をサポートします。もちろん、安心して日常を過ごすことから始めるという基本姿勢は変えません。「働かなければいけない」「自立しなければいけない」というのではなく、一人ひとりが自分のペースで自分を受け入れて、いつ何をするかを自分で決められるようになるまで、居場所を提供するのです。そうして、外でいろんな体験がしたい気持ちが湧いてきたら、ボランティア体験や職場体験を用意しますし、働きたいと思えば本人にあった仕事を就労開拓員が一緒になって見つけます。

ここは、若者たちが、自分への自信を取り戻し、社会に目を向けるようになった時、結果的に就労していくことを目指せる場所として、支援を続けていきたいと思っています。

利用案内

法人事務局

〒213-0022 川崎市高津区千年435-10

TEL 044-833-7562  FAX 044-833-7534

活動拠点

〒213―0023 川崎市高津区下作延5-30-1
川崎市子ども夢パーク内「フリースペースえん」
TEL 044-850-2055  FAX 044-833-7534
URL http://www.tamariba.org E-mail freespace@tamariba.org

主な就労サポートメニュー 有無 備考
見学の受け入れ
体験の受け入れ
見学受け入れ職場紹介 登録者のみ
体験受け入れ職場紹介 登録者のみ
就労支援に関わる講師紹介
就労支援セミナーや講座等 登録者のみ

Comments are closed.