【日時】平成27年6月8日 13:30~15:30
【場所】すくらむ21 2階 第1、2研修室
【参加者】14名
【講師】湯山薫氏(弁護士)
今回の講座は、基本編で、離婚を考えるときに必要となる基本的な法律知識をわかりやすく説明していただきました。
まず、離婚することになった場合に、どのように手続きをしていくことになるのかについての流れを押さえました。どの手続きを経て離婚したかによって、協議離婚、調停離婚、審判離婚、裁判離婚と4種類に分けられること、しかし、審判離婚は事実上ほとんどないことを学びました。また、年金分割制度には、「合意分割制度」「3号分割制度」があり、どのような場合に適用されるのか、その際の留意点を説明していただきました。
後半では、離婚原因につながるDVがあるケースも少なくないことから、DV防止法に規定されている保護命令にはどのような種類があるのかを解説され、また、国際結婚が増えてきていることから「ハーグ条約」(「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約」)についてのお話があり、湯山氏が実際に手がけられた事例から、具体的な説明をしていただきました。
最後に、離婚について考えていたり、困っているのなら、自分ひとりで考えずに、行政機関や弁護士へ相談することが、結果的には、離婚に伴う様々な負担を軽減することにつながるので検討してみてくださいとのお話がありました。その後の質疑応答では、限られた時間で多くの質問に答えていただくため、参加者の方々に質問紙に記入する方法をとり、全ての質問に的確でわかりやすく回答をしていただきました。
《参加者の声》
・実際に先生がたずさわっておられる話をしてくださったので、身に置き換えることができ、今後の自分の参考に出来ました。
・離婚に対して整理すべき点や注意がよくわかりました。ありがとうございました。
・弁護士さんの費用が高く、考えていなかったが、利用した方がスムーズに行きそうだとわかった。
・わかりやすくて、とてもよかったです。ありがとうございました。