川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)

川崎市男女共同参画センター
〒213-0001 川崎市高津区溝口 2-20-1
TEL : 044-813-0808

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2022
26Sep

パティシエの技術や経験を生かして、お菓子のことで悩んでいる人を助けたい
― 関根夏子 さん(sweets & link代表 スイーツコンサルタント)

  • 起業
プロフィール

神奈川県横浜市出身。
調理師専門学校卒業後、東京や神奈川のパティスリーで修業。
中でも、ウェディングケーキのパイオニアである南青山『アニバーサリー』では20年間勤務し、取締役に就任。ウェディングケーキ・シュガークラフトの技術はもちろん、商品開発や外部新店舗立上げ、お菓子教室講師など、多岐にわたりお菓子の仕事に携わる。
2021年1月にsweets & linkを設立。現在は麻生区の農園パティスリー「slow sweets」
のシェフをしつつ、店舗の商品開発や新店舗立上など、お客様に寄り添うスイーツコンサルタントとして活動している。

パティシエへの道

高校3年生まで打ち込んでいた部活が終わり進路を考えたとき、「大学に進学して、学んだことを生かして社会貢献する自分」がどうしても想像できませんでした。「私は何が好き?何をしたいの?」とひたすら自問自答して、「お菓子作りが好き」という答えにたどり着きました。それが高校3年生の1月で、急いで専門学校の資料を取り寄せ、調理もお菓子作りも学べる専門学校に進学しました。どちらも学んでお菓子作りの道を選んだのは、お菓子のほうが料理より安く、数百円の焼き菓子で幸せな気持ちになれると思ったからです。
その後、いくつかの店で修業し23歳の時に海外留学に行きました。自分が狭い範囲でしかものを考えられなくなっていると思って、日本を飛び出したかったのです。
留学先では英語で履歴書を作り、街中のカフェに配り歩きました。語学学校で習ったばかりの英語で「私はパティシエです。働きたい」と直談判です。「シッシ」と追い返されることもあったけれど、配って、配って1軒のお店に採用されました。その時の自分は働きたかったわけではなく、「挑戦している自分がえらい」という思いでやっていました。留学で得たものは、「とりあえずやってみよう精神」=「度胸」です。

パティシエとして働いた会社員時代

20年間勤務した会社員時代の最後の3年間は、「労働環境を改善する」ことに力を注いで全力で仕事をしていました。背景としては、パティシエの現場は長時間労働が当たり前、という労働環境があったからです。私自身もとてつもない働き方をしていました。今でこそパティシエは「小学生のなりたい職業1位」など憧れの存在ですが、それは多くのパティシエの長時間労働という犠牲のもとに成り立った結果です。けれど、同じような働き方を続けていくのは現実的にはできない。ここを改革することは大きな壁でしたが、一緒に働いているスタッフと意見を出し合いながら改善していきました。この課題を解決することができたことと、「この先の人生このままでいいのか?」と思ったこともあり、会社を辞めました。

1年間考え抜いて決めた「スイーツコンサルタント」という仕事

会社を辞める時、ふんわりと「起業しよう」とは考えていたけれど、具体的なアイデアはありませんでした。辞めてから1年間、ひたすら自問自答していました。お菓子教室や、お菓子の開発、人を育てたり、教えたりすること。どれもできるけれど、「これ」ということを決められませんでした。とことん考えた結果、自分のできることで、困っている人を助けられないかと考えました。「スイーツコンサルタントとして、お菓子のことで悩んでいる人を助ける仕事をしよう!」という考えにたどり着いた時は、本当に晴れやかな気持ちでした。これこそが自分がやりたかったことだと確信しました。
この自分自身に向き合う1年間は苦しかったです。ちょうどコロナ禍が始まったときでもあり、世の中も自粛ムード。家の中で考えていると煮詰まるので、外に出て散歩しながら考えたりしていました。

フードロスの原点を体験する

起業の準備期間には、会社員時代にやりたくてできなかった、農家ボランティアをやっていました。私はフードロスにすごく興味があり、まずは生産者の現場を知ろう!と思ったのです。会社員時代は、ケーキを作っては捨て、作っては捨ての繰り返しで、震災の時はウェディングケーキを大量に捨てました。そんな時でも東北では物資が不足していて、困っている人がいる。どうしてフェアにならないのか、どうにか循環できないかといつも考えていました。 今、コンサルタントとして廃棄する農作物をお菓子にするという事業をしていますが、実際に自分が農家ボランティアやってみて、農家さんたちの大変さや苦労がわかったからできたことです。興味があることはまずそのことに関わり、関わっている方々とつながっていくと、いずれ大きな事業が出来ると思います。

川崎市男女共同参画センターの起業支援メニューを利用

 同じく準備期間に、川崎市男女共同参画センターの起業家無料相談会に参加しました。
自分のアイデアを聞いてもらって、頭の中で考えていることを整理しました。数回参加しているうちに、起業プラン作成支援講座の案内を見かけて申し込みをしました。
「スイーツコンサルタント」で起業することは決めましたが、事業計画の立て方など知らなくて、マーケティング、ターゲットなど起業するにあたって考えなくてはいけないことを知ることができました。

豊かな発想の源は

私のクライアントはお店の社長で、その方たちに対してお菓子に関するさまざまな提案をすることが仕事です。インプット(情報を自分の中に入れる作業)する時間がないとアウトプット(商品を生み出す)できないので、市場調査は欠かせません。デパ地下のスイーツ売り場は3日に1度は見て回っています。桃、シャインマスカットなど季節の果物の使い方をチェックして、実際に食べることも仕事です。川崎の農園でパティスリーをやっているので、川崎の名産品である梨を使ったお菓子を食べてみて、自分のところでも使えないかと考えたりしています。また、お菓子の展示会に行き、製造現場の機械化も確認しています。情報を先に知っていないと提案ができないので、インプットする時間は意識的に確保するよう心がけています。

一生懸命にやってこそ見えてくる景色

私はお菓子のことでなくても、何にでも情熱を注ぎます。遊びでも、掃除でも、ボランティアでもとにかく一生懸命やります。自分に言い訳をして中途半端にやったことは、結果も中途半端にしかならない。やっぱり一生懸命に取り組んだことは、それなりの答えが出ると思っています。会社員時代も「こんなこと本当に必要?」と思いながらもやってきたことはたくさんあり、でも一生懸命やりました。その時はわからなかったけれど、やってみたからこそその先ことが見えるようになったと、今になればわかります。
今は情報があふれていて、情報だけを見てやらないという選択肢もあると思いますが、自分で体験するということは大切だと思います。「とりあえずやってみよう精神」ですね。

これから取り組みたいこと

アレルギーなど、体質的にお菓子を食べたいのに食べられない方の悩みを解決したいと思っています。安心・安全な材料を使うのは当たり前なのですが、小麦粉や乳製品を使わないようにするなど、したいのにできないという困りごとを解決したいと思います。

好きなことを仕事にしたら幸せ、といいますが、私は好きなことをやっていれば幸せとは思いません。自分ができることで関わった相手が幸せになってくれたら、それが私の幸せ。
私はパティシエですが、他のことができていれば、やはりそれで幸せになってくれたら嬉しいと思います。

(インタビュー:井田有哉、菅谷菜々花、中越百合子、堀江梨乃)

関根さんのHP https://www.sweetslink.com/
農園パティスリー https://www.slowsweets.jp/
すくらむ21 女性起業家掲示板 https://www.scrum21.or.jp/info-entre/sc31734.html
関根さんが紹介されている本 「食と農のプチ起業」イカロス出版
川崎市男女共同参画センターの情報提供室で貸出できます。
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