女性の視点でつくるかわさき防災プロジェクトとは
3.11東日本大震災から2年。避難者の声や支援者から学び、女性の視点で考える防災のまちづくりを具体的に進めていきたいと2012年9月に「女性の視点で考えるかわさき防災プロジェクト」が立ち上がりました。女性リーダーはいまだに全体数では少なく、町会長、自治会長などの多くは男性が担う傾向があり、女性の意見や要望を反映しづらい環境です。一方、防災訓練等への参加者は高齢化しており、訓練時においても性別で役割が予め固定化されていることもあります。しかし、災害はいつどんな状況で起こるかわかりません。これしかできない、この人しかできない、このやり方が通例だからという状態で、本当によいのでしょうか。地域を守るのは男女ともに。そんな課題意識から、自分はどうしたらいいのか、何ができるのかを主体的に考えていくのがこのプロジェクトの一つの役割です。
普段から生活者としての知恵を活かして、わかりやすく、生活に取り入れやすい防災・減災の取り組みを進めることをコンセプトに防災訓練への出展やイベントの企画・実施などを行っています。
このプロジェクトで大切にしていること
- 1人ひとりが防災の主体であり続けること、自助力を高めていくために取り組むことを活動の基本にする。
- 取り組みを通じて、女性のエンパワメントにつなげ、地域の女性の防災リーダーを1人でも多く増やしていきたい。
プロジェクトの活動紹介
公募で集まったプロジェクトメンバーは次のような活動を行っています。
- 防災に関する調査活動
防災に関する情報収集、基礎調査(ヒアリングや取材、必要に応じてアンケート調査)の実施します。 - 防災講座の企画・実施
テーマを決めて災害時の事情とその対策について、書籍等では扱われにくいものでも、暮らしの身近な課題の解決につながるような事柄について1から企画し講座を実施します。例えば、トイレのこと、衛生、防犯対策など、ライフステージや家族構成、居住形態等により、備え方も異なりますが、身近にあるものを活かしてどのように備えればいいのか、どのような情報が必要か、メンバーが検討し、講座仕立てでご紹介していきます。 - 情報の発信・普及活動
メンバーが主体的に防災に関する収集した情報やプロジェクトの様子などを発信していきます。紙面にて「女性の視点でつくる防災プロジェクト編集・発行」の防災ニュースレターを作成していきます。出前講座として地域(市内を中心に)の防災の取組や学習会などに出張して普及活動を行います。
フェイスブック始めました
JKBによる防災関連制作・発行物
冊子の二次利用の際は、下記のボタンよりWEBで二次利用に関する許可申請をしてください。
女性の視点でつくるかわさき防災プロジェクト(JKB)作成物の二次利用に関する許可申請
防災グッズの貸し出し申請
防災グッズを利用したい方はこちらから申請をしてください。
貸出中の場合がございますので、ご利用日の3週間前までを目安に、余裕を持ってご予約・申請ください。
お急ぎの場合は、お電話でお問合せください。
防災グッズ利用申請書
防災ニュースレター/防災・減災コラム
これで安心トイレ対策編
女性の視点でつくる防災 「これで安心トイレ対策編」(改訂版)
UDドライトイレについて
UDドライトイレは、簡易に尿と弁を分けられる仕組みとなっています。詳しくは下記サイトをご覧ください。
http://www.eqc.kyoto-u.ac.jp/ud-toilet/top.html
関連リンク
プロジェクト発足からの流れ
こちらの文部科学省「地域づくりに参画する女性の人材育成のための学習機会の充実~防災分野に関する事例集~(平成25年3月)」にまとめています。
「集合住宅の防災マニュアル作りガイド」
平成26年1月に開催した「女性の視点でつくるかわさき防災プロジェクト(通称:JKB)と高津区が共催した講座「集合住宅で災害 その時あなたは?」の内容を編集し、高津区が作成しました。
集合住宅は、立地や規模、設備、居住者の構成などの事情は多様ですので、このマニュアルを参考にしていただき、それぞれの集合住宅にあった、独自の防災マニュアルを作る際のヒントやきっかけとしてお勧めです。
詳細は、高津区危機管理担当のページからご覧いただけます。