川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)

川崎市男女共同参画センター
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  • 皆が生きやすい社会を次世代につなぐために
2014
10Oct

皆が生きやすい社会を次世代につなぐために
― 米田高志さん(特定非営利活動法人ACT-R)

  • NPO・ボランティア福祉


特定非営利活動法人ACT-R 理事長 米田高志さん

米田さんは、特定非営利活動法人ACT‐R の理事長を務めている。現在、法人の事業として、「精神障がい者」グループホームであるファミリアIと、「精神障がい者」就労継続支援B型事業所であるクラシノバを運営する。「就労継続支援事業所」とは、障がい者総合支援法に基づく就労継続支援のための施設であり、一般企業への就職が困難な障がい者に就労機会を提供するとともに、生産活動を通じて、その知識と能力の向上に必要な訓練などの障がい者福祉サービスを供与することを目的とした施設のことだ。現在、クラシノバで、不安定になりがちな障がい者の収入をより安定した工賃として生み出すための取り組みとして「おやこカフェトゥーリズ」を運営している。

きっかけは友人-差別を再生産しない暮らしやすい地域社会づくり-

米田さんは、高校1年生のころ、中学時代の友人が統合失調症を患ったことで精神疾患に興味をもち、大学では心理学を学んだ。しかし、カウンセリングのようなその場のみの活動ではなく、もっと患者と身近にふれあいたいという考えが募る。そして、カウンセリングよりも生活に根づいた支援をしていきたいという思い、健常者が考える精神障がい者の「怖い」「何を考えているか分からない」というイメージを払拭したいという思いから、法人を立ち上げることを決意した。大学卒業後は、社会福祉法人に就職し仕事をする傍らNPO法人設立をめざし、通信教育制の専門学校へ通い精神保健福祉士の国家資格を取得。そして、平成19年にACT‐Rを 設立し、平成22年に本格稼働した。
法人の運営理念として、迅速な対応と結果をのこすこと、助けの必要な「障がい者」ではなく、配慮が必要な地域住民として生きること、差別を再生産しない現実の再構築、人生を希望のあるものに語りなおすこと、が挙げられていることからもわかるように、差別や偏見を再生産しないことで誰もが暮らしやすい地域社会を作り上げることがACT‐R 、そして米田さんの何よりも大きな目的である。

働くことで社会貢献

米田さんにとって「働く」ことの意味は、誰にとっても生きやすい社会をつくり、次世代につなぐ社会貢献を行うことだという。「お金」というものは社会貢献をしていくなかで世の中からの評価として払ってもらえるもののひとつであり、そのため、地域住民が「お金」を払いたいと思うことができるような活動を行っていきたいと考えている。ただし米田さんにとってそれは、事業所内で活動を行う障がい者の方々を介して社会貢献をしていくという方法であるという。つまり、障がい者としてではなくひとりの人として社会において地位を確立していくことを理想としているのだ。

NPOとして残すもの残さないもの

NPOは、永遠に存在してはいけないと米田さんは考えている。
NPOが存在するのは地域の課題を解決するためであり、存在し続けるということは改善しようと思っていたことが改善できていないということを意味していると語る。米田さん自身、今のNPOとしての活動をいつかはなくさなくてはいけないという思いを強く抱きながら活動している。すなわち、なくなるときは地域が良くなるときなのだ。同時に、コミュニティカフェのように地域に残すべきものは残しながら次世代につなげていきたいと考えている。残すべきものとして「おやこカフェトゥ―リズ」があると考えている。子育て世帯が増加しているにも関わらず子連れ客の利用しやすい喫茶店が少ない溝の口周辺においてこのようなカフェを運営し、育児に追われる地域の人々に居場所として利用してもらうことで元気になってほしいと米田さんは強く思っている。
また、地域の子育て世代の皆さんを元気づけることは地域全体の活性化にもつながると米田さんは考えている。

若者たちへのメッセージ

「何かを繋げられる人になって欲しい」「この国に貢献できる人になって欲しい」と米田さんはおっしゃった。日本が世界に向けて素敵な国であるためには、地域の一人一人が輝いている必要がある。生活していれば「何のために生きているのだろう」、「何のために働いているのだろう」など悩むことはたくさんあると思う。しかし、そういうときにあまり難しく考えすぎずに、どんな形であれ何かを残す、そして、何かを繋げることができればいいとアドバイスする。次世代に向けて繋ぐためには何が出来るかを考えていければ、きっと地域も社会も日本も世界も良くなっていくのではないかと米田さんは語る。

編集後記

取材を通じて、米田さんがいかに地域に向けた社会貢献に対する思いを強く抱いているかということが分かった。また、子育てのモットーとして「自分の背中を子どもに自信をもって見せること」と挙げており、次世代に向けてより良いものを残していこうと励む姿を私たちも見習っていきたいと感じた。


取材日:平成26年8月22日
取材者:羽吹 侑矢
    石川 美和子
    高比良 春菜

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