川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)

川崎市男女共同参画センター
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2014
16Oct

お産環境を通して地域社会にはたらきかける
― 吉田美穂子さん(クローバーの会)

  • NPO・ボランティア子育て支援・教育

クローバーの会
代表 吉田 美穂子さん


吉田さんは、川崎市の多摩区を中心に「満足のいくお産が増えること、より安全なお産環境が整うこと、ココロとカラダに向き合う生活が出来ること」を目標に活動しているクローバーの会の代表をしている。クローバーの会は、多摩区の稲田助産院を活動拠点とし、川崎市のお産環境が少しでも良い方向に向かうように、行政などと共に改善策を考えたり、日常生活で取り組める知恵を分かち合うお茶会など、イベントも開催している。

安心したお産環境を~クローバーの会設立のきっかけ~

現在のクローバーの会は会員数約60人。出産場所や出産方法を問わず、出産経験のある幅広い年代の女性が大多数を占め、男性の会員も数名いる。毎月1回のお茶会では主に妊婦や小さな子どもなどが知っておきたい食事や日用雑貨についてなど、生活に密着した情報を交換している。また、これに関連した講演会などのイベントも行っている。イベントには、会員以外の方や、お産経験のない方も、今後の参考にしようという理由で参加される。
3児の母でもある吉田さんは29歳の時に稲田助産院でお子さんを出産。吉田さんはお子さんを出産する以前から、医療や薬に頼らずに自然出産をしたいという思いもあり、病院ではなく助産院での出産を決意した。出産後も子どもをどう育てればよいかわからない時、稲田助産院の方々から声をかけられ、アドバイスや励ましの言葉などの温かいケアを受けた。
しかし、2007年に医療法改定によって、稲田助産院が存続の危機に至っていることを知った。稲田助産院はアットホームな産院で、吉田さんと同じように、子育てに悩みながらも稲田助産院の温かいケアに支えられてきた母親たちや、医療や薬に頼らずに出産をしたいと考える人が利用していた。そんな母親たちを中心に、良いお産環境であり良い情報交換の場でもあった稲田助産院をなくしたくない、という思いからクローバーの会を設立。「お産場所をなくさないで」の全国的な署名活動に参加した。とにかく安心して産みたいという思いで活動を続け、自分たちで川崎市のお産環境の現状について勉強を進めた。
2010年5月、川崎市に、「地元で安心安全なお産を求める」請願書を提出し主旨採択された。これによって生活がガラリと変わったわけではないが、川崎市のお産環境が少しでも良い方向に向かったのではと吉田さんは確かな一歩を感じている。

今は大丈夫でも、いつか未来に響く

女性の心身の健康のために働く上で知っておくべきこと、やっておくべきことはたくさんあると吉田さんはいう。特に妊娠・出産してから「子どもを健康に育てたい」と、気持ちを新たに食や生活リズムを改善しようとする人は多いが、実際には出産の10年前や20年前の生活も大きく関わってくる。吉田さんは男性女性問わず、食生活に気を付けてほしいという。若いうちからファーストフードでばかり食事を済ませず、手作りのご飯をしっかり食べてほしい。また、若いころから日常生活でよく体を動かすことや、早寝早起きの生活リズムを身につけることも大切という。食や生活リズムを正すことが、仕事でちょっとした無理ができるか、無理をした後の回復が早いかといった違いにも繋がる。
特に女性の場合、こういったことを見直すことで生理痛が軽減する場合があったり、お産での体の負担が母子ともに減るという。体の変化には時間がかかることが多く、食や生活リズムを正してすぐに改善されないことも多い。そのため、将来つらいと感じてからではなく、今は大丈夫でも、10年後、20年後を見据えて、今からできることは取り組んでほしい。
吉田さんも、これらのことを若いときに言われていても聞き流してしまっていたかもしれないが、できる範囲で意識してほしいと話した。そして食が基本というように、食生活から見直して自分の体を大切にしてほしいとおっしゃった。

鵜呑みにせず自分の力で

吉田さんは若いうちから自分の体を大切にすることを特に強調して話されていた。またテレビや雑誌、インターネットなどで例えば「これを食べた方がいい」「この薬は安全」など様々な情報に触れる機会が多く、全てを鵜呑みにしがちだが、それは本当か、自分はこう思うという意見をしっかりと持つことが大切だと話した。人によって様々な考え方があるが、自分と同じ考えを持っている人を見つけられることは単純に楽しいという。
例えば子どもが風邪を引いた時に「具合が悪いから心配だ、すぐに薬を飲ませよう」と思うか「人間が自然に持っている治癒力を信じて回復を待とう」と思うか、子育てに対する価値観は人それぞれだが、実際に後者の考え方を持つ人は少ない。吉田さん達クローバーの会はそんな考えを持った方々が多く集まっている。医者に言われたとおりにただ与えられた薬を飲むのではなく、出来るだけ人間が持つ自然治癒力を大切にするなど、自分の意見を持って、健康に日々を過ごすために生活を考えるクローバーの会。そんなクローバーの会の活動は、お産に限らず、私たちがさまざまなライフプランを経て働きつづけるために必要なことを教えてくれた。

編集後記

吉田さんは私たちインターンシップ生にわかりやすく、また、アドバイスとしてのお話もたくさんしてくださいました。お産のこと、体のことなど今はあまり実感がないことですが、必ず将来の自分に繋がる大切なことなのだと吉田さんのお話を聞いて感じました。

中央左:吉田さん 中央右:浜野さん(クローバーの会 会員)

(取材日 2014年8月22日)
関口隆太、佐野ひかる、中ちひろ

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